自然を写す 心を映す〜日本画から一句〜

2017年 4月8日(土)−7月2日(日)
                


 俳句は、時候を表す「早春」天文に関する「風薫る」などのほかにも、生活や行事、動物や植物などさまざまな季語を用いて言葉を紡ぎます。俳人、歌人の正岡子規は俳誌『ホトトギス』にて写生による新しい俳句を提唱したように、俳句は絵画と同様に情景を描写し特に日本画にみる風景画には共通点も多く、しみじみとした情感にあふれます。
 
 今回の展示では、四季折々の自然風景や人々の営み、さらに花や鳥といった季語を用いた画題や季語が盛り込まれた作品をご覧いただきます。特に、日本の自然風景を数多く描いた川合玉堂の作品数点をまとめて展示し、詩情あふれる風景と共に風景の中に点景として描かれた人々への温かなまなざしを感じることができると思います。
 右の作品《嶋之春》では、画面右下の海伝いに民家が連なり、山間の平地の畑の緑と桃の花が春の日差しに映えています。漁から帰ってきたのか、点景人物からは島の人々の穏やかな暮らしぶりを想像させ、また作品全体から「春の雲」「春光」「桃の花」「長閑(のどか)」「(木々が)芽吹く」などの季語も見出せます。
 描かれた作品と同じ季語を用いた俳句を添えるとともに、鑑賞される方も作品を前に一句ひねってみてはいかがでしょう。

  
   川合玉堂 《嶋之春》 1937(昭和12)年 

 「春の海 終日(ひねもす)のたりのたりかな」蕪村 
 
   

   
  菱田春草 《暁 霧》 1902年
 
「朝霧や 船頭うたふ最上川」子規
   
     横山大観 《杜 鵑》 1948年頃
 
「時鳥
(ほととぎす)われより上に山もなし」子規 
    
      木村武山 《寒牡丹》 
 
「苞(つと)
割れば笑みこぼれたし寒牡丹」虚子
   

   
    入江波光 《若竹と子雀》 1945年頃

 
 「竹の子やその日のうちにひとり立」千代女



開館時間   午前10時〜午後4時

休館日    月曜日

                   
入館料    一般500円(400円) 中・高・大学生300円(200円)
*(  )内は20名以上の団体の割引料金
障がい者手帳をお持ちの方およびご同伴者1名は無料

後 援
    愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞社

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