桑山美術館には、庭園内に小間席の「青山」、本館2階に八畳二間の広間「望浪閣」、さらに別館2階には「立礼席」があり、
少人数での茶会から各流派による大寄(おおよせ)の茶会まで、趣向に応じてそれぞれの茶室をご利用いただいております。 |
青 山(せいざん)
回遊式の庭園を巡ると茶席・青山の腰掛待合が現れ、ここで茶会に参加する客は亭主の迎え付けを待ちます。
中門で亭主の迎え付けをうけると、蹲踞(つくばい)で手と口を清め、にじり口より席入りとなります。 |
席は四畳半中板の上げ台目切で下座床。中柱はサルスベリ、床柱は日向松が用いられています。
客座は霧島杉板に日向松の細丸太を棹縁にした平天井ですが、点前座の天井は網代天井で、
台目上部から貴人口にかけては天井を張らず屋根裏を見せたような、いわゆる掛込天井で、突上窓に見立てた天井照明となっています。
また点前座には釣棚が設けられ、その正面の障子の内部には利休像が安置されています。
中板の分だけ広くなり、狭い小間席も使い勝手がよくなるように工夫されています。 |
望浪閣(ぼうろうかく)
当地が高台に立地することで戦前は周囲の建物もほとんど無く、この地から名古屋港が臨めたことから美術館に
茶室を作るにあたり「望浪閣」の名がつけられたようです。
床脇には袋棚が設けられ、点前座の風炉先窓の上部には、客に席入りを知らせる喚鐘が取り付けられています。
寄付(よりつき)は連客を待ち合わせたり、身仕度を整えて席入りの準備をするための場所ですが、
参加人数の多い大寄茶会では襖をはずして16畳の広間として利用されています。 |
立礼席(りゅうれいせき)
平成3年に別館が竣工され、1階に多目的ホール、2階には立礼席が新設されました。
立礼式は裏千家11世玄々斎が、明治5年に京都で博覧会が開催されるに際し、今後は海外との往来が盛んになり茶室においても
椅子の時代の到来を予測して考案されたものです。別館の階段を上がり、待合腰掛で席入りを待ちます。
明るく開放的な茶室内の正面には広い板床が設けられ、床脇棚に箱や道具を飾ることができます。
点前用の立礼卓は表千家13代即中斎の好みで、風炉、釜のほか小さな風炉先屏風も備わります。 |
水屋も広く使い勝手よく工夫され、水屋の外から席中へ運べるよう
通路に面したカウンターがあります。
また水屋の奥には3畳ほどの休憩室も付随しています。
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*ご利用案内
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茶席使用料(1日) |
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道具使用料(1日) |
青 山 |
25,000円 |
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1席(濃茶または薄茶) |
20,000円 |
望浪閣 |
25,000円 |
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同じ席で濃茶と薄茶をする場合 |
30,000円 |
立礼席 |
22,000円 |
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飾り道具利用の場合(1席)※ |
10,000円 |
点心席 |
13,000円 |
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※飾り道具は茶入(薄茶の場合は薄茶器)、茶碗、茶杓
※2024年4月より料金改定
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●入館料
一般 800円 中・高・大学生 500円(20名以上の団体は各100円割引) ※2024年4月より料金改定
●使用時間
午前9時〜午後4時まで(準備および後片付けもこの時間内にて)
●申込方法
お電話にてお申し込みください TEL 052-763-5188
●貸出し道具
当館所蔵の茶道具をご相談の上、季節や茶会の趣向に応じ有料にてご利用いただけます。
(掛物、花入、香合、釜、風炉/炉縁、水指、茶入/茶器、茶碗、茶杓、建水、蓋置、菓子器)
水屋道具は各茶室に付属していますので無料でご利用いただけます。
(水屋瓶、水漉柄杓、水柄杓、茶巾だらい、底洗い、釜据、箱炭取一式、台十能、火消壺、たらい、やかん、水次やかん、霧吹、露地草履など)
点心席ではやかん、どびん、湯のみ、燗鍋、朱盃、ポット、鍋などが付属しています。
*ご不明な点があれば、お電話にてお問い合わせください |
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